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長保屋茶舗 (ちょうぼやちゃほ)

昭和初期の町屋。茶壺が印象的。
昭和初期の町屋。茶壺が印象的。

住所 石川県小松市龍助町81-1
電話 0761-22-1079
FAX番号 0761-24-5202
メール
アドレス
chooboya@yahoo.co.jp
営業時間
09時00分~18時00分
休日 不定休
URL http://www.kagabouiricha.com/

「加賀茶」生産の元祖。
お殿様下賜の茶銘が今でも。

 「加賀はお茶どころ」といわれるが、そのお茶文化を語る上で欠かせない存在が、ここ「長保屋」。この店の初代・長谷部理右衛門(りうえもん)こそ、加賀藩内で初めてお茶の生産に成功した人なのである。
 時は江戸時代の初め。茶問屋を営んでいた理右衛門は、藩内で消費する茶が全て他藩からの移入であることを嘆いていた。ちょうどその頃、加賀3代藩主の前田利常が小松城に隠居し、小松の町に様々な産業を興そうとしていた。利常は、理右衛門の製茶にかける志を大いに喜び、積極的に支援したという。
 理右衛門は山城(京都府)や近江(滋賀県)から買い入れた茶種を小松近郊の金平と瀬領の地に植え、数年苦心の末、北陸で初めて茶の生産に成功した。これが「加賀茶」の始まりであり、以降、小松は茶葉の一大生産地として、加賀藩のお茶文化を支えたのである。
 承応3年(1654年)には藩内初の新茶が利常に献上されている。利常は深く味わった後、金平産の茶に「金の薫(こがねのかおり)」、瀬領産のものには「谷の音(たにのおと)」という茶銘を与えた。残念ながら小松では現在、茶葉の栽培は行われていない。しかし、この二つの茶銘は代々長保屋に伝えられ、今も高級煎茶100g1,800円を「金の薫」、上級煎茶100g550円を「谷の音」として販売している。

伝統的な町屋で、ギャラリーを開放。

 長保屋の店舗は昭和7年の小松大火後に建てられた町屋で、2階正面に茶壺が飾られているのが印象的。このほど、小松市の「伝統的まちなみ景観向上事業」で改修され、休憩所兼ギャラリーとして使えるコミュニティ空間ができた。その名も「理右衛門庵」。
 長保屋では代々の当主が理右衛門を名乗っており、現在の長谷部英夫さんは12代目。「町歩きの休憩にお立ち寄りください。会議などにも使えますよ」と、理右衛門庵の活用をアピールしている。ギャラリーとして、各種の作品展や演奏会、発表会などにも使われる予定とのこと。
 改修は古民家再生のプロが手がけ、新建材は使わずに、昭和の初めから使われていた板を磨き直したり、古建材を再利用したり。また塗装も植物性塗料を使うなど、こだわりの仕上がり。きれいなトイレができたのもうれしいところ。

 さて、12代目おすすめの品はといえば、自家製の棒いり茶「加賀かほり」200g850円。お茶の茎の部分を焙じた棒茶は加賀地方の名物として知られているが、加賀茶の礎を築いた名店のお茶と思えば、また格別である。

改装された店内
改装された店内

利常公から下賜された銘の煎茶
利常公から下賜された銘の煎茶

自家焙煎の棒茶
自家焙煎の棒茶

地元女子高生が書いた字を看板に
地元女子高生が書いた字を看板に

ギャラリー理右衛門庵
ギャラリー理右衛門庵

きれいな洗面所も新設
きれいな洗面所も新設

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