石山に開かれた白山信仰の拠点

1300年の歴史を持つ白山信仰の古刹、那谷寺。
碧玉の地層が見られる岩山に開かれた泰澄法師が「岩屋寺」と名付けた寺。
庭園には碧玉や瑪瑙石の飛び石が配され、
古くは近隣で採取された瑪瑙が海外への献上品として取引されました。
白山信仰の中宮(ちゅうぐう)八院や那谷寺の奥の院である那殿観音(なでんかんのん)も
凝灰岩の山々に建造されており、白き岩山が信仰の対象となっていたことをうかがわせます。
 
那谷寺(本堂ほか5棟)

国重文

建造物

那谷寺(本堂ほか5棟)

「白山之記」に白山三カ寺のひとつとされる古刹で、岩屋寺とも呼ばれています。一向一揆による戦火で荒廃しましたが、江戸初期、加賀前田家三代利常公が再建しました。屋根には地元凝灰岩を用いた石棟が用いられ、同様の石棟構造が粟津温泉の老舗旅館「法師」にも取り入られています。

 
那谷寺庫裏庭園

国名勝

史跡

那谷寺庫裏庭園

那谷寺再建時に造営された江戸初期の様式を持つ庭園遺構。泉水を含む主庭と書院北側の平庭および茶室「如是庵」の茶庭で構成されています。園内に配される庭石や飛び石には碧玉やメノウ、水晶、オパールなどの地元産の宝石類が使用されています。

 
十九堂山遺跡石塔群

建造物

十九堂山遺跡石塔群

古代白鳳期から平安期の古代寺院跡に重複する中世墓群。現在は墓地のため、石塔群の現位置が移動していますが、五輪塔や宝炬印塔など、中世に位置づけられる石塔類を複数見ることができます。地元石材を使用。

 
仏御前墓

市指定

建造物

仏御前墓

『平家物語』に登場する白拍子「仏御前」の墓とされる中世の石造物。小松市原町内に所在の仏御前の屋敷跡地内に建てられており、地元の原石が使われている最古の事例です。

 
滝ヶ原石造多層塔

市指定

建造物

滝ヶ原石造多層塔

14世紀に建立されたと推察される高さ225cmを測る大型の石塔。五層の屋蓋をもち、塔頂部は欠損しています。地元滝ヶ原石を用いた最古の石塔例であり、滝ケ原下村八幡神社境内に所在しています。

 
滝ヶ原下村八幡神社遺跡

史跡

滝ヶ原下村八幡神社遺跡

神社左側に2基の石窟(やぐら)が開口露出しています。1基には石塔が並び、背面に梵字が刻まれており、石材は滝ケ原石で、13世紀から14世紀と推察されます。

 
観音下白山神社境内遺跡

史跡

観音下白山神社境内遺跡

神社左側に石窟(やぐら)が1基開口露出し、内部には石塔が散在しています。石材は観音下石で、中世のものと思われます。

こまつ石の系譜MAP

那谷寺(本堂ほか5棟)
那谷寺庫裏庭園
十九堂山遺跡石塔群
仏御前墓
滝ヶ原石造多層塔
滝ヶ原下村八幡神社遺跡
観音下白山神社境内遺跡