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伝統工芸 九谷焼とは

南加賀の焼き物、九谷焼。
 石川県の南加賀周辺でつくられる焼き物の総称が「九谷焼」。そもそも焼き物には、陶土を原料とする「陶器」と、陶石を原料とする「磁器」があるが、日本全国で陶土の産地が10数カ所あるのに対し、陶石の産地は5ヵ所しかない。そのうちの1ヵ所が小松市にある。そう、九谷焼の原石山は小松にあるのだ。その陶石の恩恵を受けて、現代の九谷焼がつくられている。
古九谷を原点に、原石は小松に。
 歴史は350年ほど前に遡る。加賀百万石の支藩である大聖寺藩内の九谷(現在の石川県加賀市山中温泉九谷町)の地で、鉱山開発中に陶石が発見された。そこで大聖寺藩はその地に窯を築き、磁器の生産を開始。しかし、何故か50年あまりで突如として窯は閉じられる。この窯で焼かれていたのが、のちに「古九谷」と呼ばれる世界的に評価の高い色絵磁器だといわれている。閉窯の理由をはじめ、古九谷には謎が多く、それがかえって焼き物ファンを引きつける要因の一つになっている。
 それから100年ほど後、加賀藩は殖産振興のために金沢に春日山窯を開き、磁器の生産を始める。その春日山窯の陶工・本多貞吉が、文化8年(1811年)に能美郡花坂村(現小松市花坂町)で良質の陶石を発見。それを期に若杉窯でも磁器生産が始まった。この花坂村の陶石が、現在も九谷焼の原石として使われている「花坂陶石」だ。
 その後、南加賀の各地で築窯が相次ぎ、「再興九谷」の時代に突入。古九谷の再興を目指した吉田屋窯、赤絵細描画の宮本窯、金襴手の永楽窯など、様々な作風が打ち立てられ、それらが今日の九谷焼の源流となった。
 明治になり、九谷庄三の描く豪華な「彩色金襴手」の九谷焼が大量に海外に輸出され、「ジャパンクタニ」の名で人気を博した。そのため、庄三風が九谷焼のイメージとして定着し、九谷といえば絢爛豪華な絵柄を思い浮かべる人も多いようだ。
 現在は、伝統の技法を踏まえながら、作家一人一人の創意工夫により、浪漫あふれる新たな九谷焼が日々生まれている。  

代表的な作風

■古九谷(こくたに)1655年(明暦元年)~
青(緑)・黄・赤・紫・紺青の五彩を使い、絵画的に完成された表現力で大胆な構図、のびのびとした自由な線書き、豪快で深い味わいが魅力となっている。
■木米(もくべい) 1807年(文化4年)~
古九谷が廃窯されてから約80年後、加賀藩営で金沢に春日山窯が開かれた。京都の文人画家・青木木米の指導により、全面に赤をほどこし、人物を主に五彩を使って描き込んである。
■吉田屋(よしたや) 1824年(文政7年)~
青手古九谷の塗り埋め様式を再興したもので、赤を使わず青(緑)・黄・紫・紺青の四彩を使っています。模様のほかに小紋を地紋様風にして、器物全面を絵の具で塗り埋めた、重厚さのある作風。
■飯田屋(いいだや) 1831年(天保2年)~
赤で綿密に人物を描き、その周りを小紋などで埋め尽くし、所々に金彩を加えてある。一見して筆舌につくしがたいほどの赤絵細密描画。
■庄三(しょうざ) 1841年(天保12年)~
古九谷・吉田屋・赤絵・金襴手のすべての手法を間取り方式で取り入れ、これらを洋絵の具で綿密に描き込んだ彩色金襴手。明治以降の産業九谷の主流となった作風。
■永楽(えいらく) 1865年(慶応元年)~
永楽和全による京焼金襴手手法で全面を赤で下塗りし、その上に金のみで彩色した豪華けんらんな作風とともに、京焼風な洗練された美しさをみせる。

代表的な技法

■彩釉(さいゆう)
五彩の釉薬を器全体に重ね塗りする手法。
■釉裏金彩(ゆうりきんさい)
金粉や金箔を貼り、その上に透明な釉薬を掛ける。
■銀彩(ぎんさい)
銀箔を貼り付けた上に、透明釉や五彩の釉薬を塗る。
■青粒(あおちぶ)
細かい緑色の点の盛り上げを並べる。白粒、金粒もある。
■盛(もり)
絵の具を厚く盛り上げる、立体的な加飾。
■染付け(そめつけ)
コバルト(呉須)で絵付けをし、透明な釉薬を掛けて焼成。



※このページの写真の九谷焼は小松市立博物館所蔵


吉田屋窯 梟に太湖石図平鉢 1

古九谷 青手団扇文大皿

若杉窯 染付竹林図徳利

古九谷 色絵山水図平鉢


吉田屋窯 黄石公張良図平鉢


古九谷 菊図平鉢


若杉窯 呉須赤絵写龍花鳥図皿


小野窯 青九谷色紙文大皿


小野窯 六角六歌仙図徳利

蓮代寺窯 色絵牡丹図大平鉢

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