歴史と文化が息づく 2つの日本遺産
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- 公開日
- 2025.10.16
小松市には、日本遺産に認定された2つのストーリーがあります。
平成28年度に「『珠玉と歩む物語』小松~時の流れの中で磨き上げた石の文化~ 」が認定され、平成30年度には「荒波を越えた男たちの夢を紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」に「北前船寄港地・安宅」が追加認定されました。
それぞれのストーリーを通して、小松市に脈々と受け継がれてきた歴史や文化を深く知り、小松の日本遺産を巡ってみましょう!

日本遺産について
地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するものです。
ストーリーを語る上で欠かせない魅力溢れる有形や無形の様々な文化財群を,地域が主体となって総合的に整備・活用し,国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことにより,地域の活性化を図ることを目的としています。
(文化庁HPより)
日本遺産に認定されたストーリーの概要
「『珠玉と歩む物語』小松~時の流れの中で磨き上げた石の文化~」
小松の人々は、弥生時代の碧玉の玉つくりを始まりとして2300年にわたり、金や銅の鉱石、メノウ、オパール、水晶、碧玉の宝石群、良質の凝灰岩石材、九谷焼原石の陶石などの、石の資源を見出してきました。
ヤマト王権の諸王たちが権威の象徴として、挙って求めるなど、時代のニーズに応じて、現代の技術をもってしても、再現が困難な高度な加工技術を磨き上げ、人・モノ・技術が交流する、豊かな石の文化を築き上げています。
「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間-北前船寄港地・船主集落-」
日本海や瀬戸内海沿岸には、山を風景の一部に取り込む港町が点々とみられます。そこには、港に通じる小路が随所に走り、通りには広大な商家や豪壮な船主屋敷が建っています。また、社寺には奉納された船の絵馬や模型が残り、京など遠方に起源がある祭礼が行われ、節回しの似た民謡が唄われています。
これらの港町は、荒波を越え、動く総合商社として巨万の富を生み、各地に繁栄をもたらした北前船の寄港地・船主集落で、時を重ねて彩られた異空間として今も人々を惹きつけてやみません。
古代から交通の要地であった安宅は、北前船寄港地として繁栄しました。今もなお往時をしのばせる旧家や風習が色濃く残っています。
北前船の船出祝いの祭礼として始められた起舟祭、北前船の帆柱おこしや曳船行事(曳伝馬船)を今に受け継ぐ安宅まつりは、安宅湊の二大祭礼として北前船の歴史と伝統を今に伝えています。