モダンに生まれ変わった「こまつ町家」で、贅沢なひととき
- PV
- 144
- 公開日
- 2026.03.30
小松市内には、「古民家」が数多く残っています。街を歩いていると、ふと目にする機会も多いのではないでしょうか。
一口に古民家といっても、その背景や歩んできた年月は一つひとつ異なります。刻まれてきた歴史に、新たな役割や個性が重なり、それぞれ異なる表情を持つ空間が生まれています。
そうした空間の中には、歴史の面影を残しながら、現代の文化や感性と重なり合うことで、新たな魅力を生み出している場所も見られます。
古民家を活かし、食文化や滞在を通して建物の歴史や雰囲気を身近に感じられるお店が、今、小松市内で少しずつ増えています。
今回は、古民家を再生し、新たな魅力が加わった素敵なお店をご紹介します!
きょうを、ソフトに
7月3日はソフトクリームの日ということを皆さんご存知でしたか?
そんな2025年の7月3日、「きょうを、ソフトに」が小松市八日市にオープンしました。

「it’s okay you have a soft heart.」
”やわらかい心を、そのままに。”
というコンセプトで、体にも心にもやさしいソフトクリームを提供しています。
元々はお化粧屋さんとして使われていたこちらの町屋は、長い年月でいろんなかたちになり、今はソフトクリーム屋さんとして使われることになりました。
◎ベースとなるソフトクリームは3種類!

・ノーマル豆乳ソフトクリーム
・加賀棒茶豆乳ソフトクリーム
・ミックス(ノーマル&加賀棒茶)
ノーマル豆乳ソフトクリームは白ごまが入っていて甘さとまろやかさに加えどこか香ばしい風味。お口直しのおこげせんべいが付いてくるのでしょっぱさがアクセントになります!
加賀棒茶豆乳ソフトクリームはご近所の老舗日本茶専門店「長保屋茶舗」の加賀棒茶を使用しており、豆乳との相性も◎です!
もちろん、このままでもヨシ!ですが、なんと自分でトッピングをカスタマイズして、オリジナルソフトを作ることもできちゃいます…!

どっちの味も食べたい欲張りな私は「ミックス」をベースに「国産はちみつ」と「クラッシュナッツ」をトッピングしました。国産はちみつは能美市産のはちみつを使用しているとのこと。
トッピングの数に制限はないとのことなので、自分のベストな組み合わせを見つけたいですね♪皆さんのおすすめトッピングも是非教えてほしいです!
更に、季節の食材やフルーツを合わせた「期間限定ソフトクリーム」も!
- 第一弾 桃
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- 第二弾 黒無花果
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- 第三弾 みかん
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その時期に合った、旬で美味しいフルーツとソフトクリームのコラボレーションが楽しめちゃいます!
写真は過去の限定商品なので今は食べられませんが、どれもとても美味しそうです。今後の期間限定ソフトもチェックですね!
◎「きょうを、ソフトに」のソフトクリームの特徴

・豆乳ソフト
・砂糖不使用
・ヴィーガンでも食べられる
ソフトクリームと聞くと牛乳を思い浮かべると思いますが、きょうをソフトに。のソフトクリームは小松市八幡にある「山下豆腐店」の国産大豆から作られた豆乳を使用した豆乳ソフトです。どれをとっても地元から生まれた素材ばかり!
米麹の甘酒とアガベシロップで甘みを付けているので砂糖は使われていません。牛乳や卵も不使用なので、ヴィーガンの方でも美味しく食べられるソフトクリームとなっております。
また、普通のソフトクリームより低カロリーかつ栄養価も高いので、ダイエット中の方も罪悪感なく食べられます。ありがたい
◎アレルギーやヴィーガンにもやさしい

「体質や宗教といった、特定の食材が食べられない事情がある方がいる中、完全に食べられないと決めつけてしまうのではなく、工夫次第で少しでも選択肢が広がるようになったらいいなぁ。」
という想いがこもったソフトクリーム。素材選びはかなり慎重になったとのこと。
店内のアレルギー表記は英語にも対応。お店のInstagramにも丁寧な説明がありますので、気になる方は一度ご確認の上、安心してソフトクリームをお楽しみください♪
◎なんと学割が使える!

高校生以下の学生さんは学生証の提示、または制服でのご来店で100円割引が使えます!
学校の友達とこんなに可愛いお店で「ちょっと帰りにソフトクリーム食べに行こうよ!」ができるなんて、今の学生は幸せだな~と思いつつ
「うん十年前にお店が存在してたら私だって青春の1ページみたいなことできたのにな…」
なんて、戻れぬ過去に思いを馳せるのでした…。
◎イートインスペースあり!
店内にはイートインスペースもありますので、ちょっと腰を下ろして食べられるのはとてもありがたいですね。
(ゆっくりしすぎると溶けちゃうのでお気を付けください!笑)
◎カウンター越しに…?

入って正面のカウンターにて商品を注文します。今回は実際にソフトクリームを巻き巻きしている様子をカウンター越しに見学させていただきました!
- 今から巻きます!
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- 一生懸命巻いてくれています…
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- 上手に巻けました♪
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◎可愛いショップカードも!

お店の壁の可愛いソフトと同じデザイン。お土産に是非ゲットしちゃいましょう♪
ちなみにこのソフトは、ノーマル豆乳ソフト×ブルーベリー&自家製ベリージャムのカスタムで再現可能です!
「ソフトクリームは、人種年齢問わず一口で一瞬で幸せ笑顔にしてくれる食べ物だから幸せを共有したい!」と話す店主の金田さん。
更にからだにも心にもやさしいなんて、「きょうを、ソフトに」のソフトクリームは魔法の食べ物かもしれません。
是非ふらっと立ち寄って“自分にやさしい時間”を過ごしてみてはいかがでしょうか

きょうを、ソフトに
住所 / 小松市八日市町47
営業時間 / 12:00~17:00
定休日 / 月・火
※営業日、営業時間は公式Instagramをご確認ください
駐車場 / 「長保屋茶舗月極駐車場」内の16.17.18番
支払方法 / 現金・paypay
KOMATSU BREWING コマブル

2025年11月8日、歴史的な趣を残しながら新たに生まれ変わったこの空間に、ここでしか味わえない個性豊かなクラフトビールを楽しめるお店が本折町にオープンしました!
かつてはろうそく屋さんとして使われていたこの建物は、築80年。
リノベーションでは「なるべくありのままを残すことを」を意識し、あえて残した部分と新しく手を加えた部分がバランスよく共存しています。
どこか懐かしく、温かさを感じる空間の中で、クラフトビールを楽しめるのがこのお店の大きな魅力です。

見上げながら思わず「高~っ!」と声が出てしまいました。この吹き抜けも古民家の魅力のひとつ。
太い梁や柱がそのまま残されていて、空間にぐっと広がりを感じます。開放感たっぷりでつい長居したくなるような、心地よい空間が広がっています。

店内で提供されるのは、併設の設備で醸造されたクラフトビール。
現在は6種類ほどのオリジナルビールが揃い、ビールだけでなくジンやカクテルも楽しめます。試行錯誤を重ねながら、自分たちらしい「定番」を探している途中なのだとか。
その時期ならではの限定ビールが登場することもあり、訪れるたびに違った味に出会えるのも魅力のひとつです。
◎地元にこだわったクラフトビール
300ℓのタンクが3つも!
「STONISH IPA」は、小松市の“石の文化”から着想を得た一杯。石のようにシャープで、ミネラル感のあるすっきりとした飲み心地が特徴です。
他にも「麹のエール」は小松市の甘酒を使用していたり、「ゆずビター」は小松産の柚子の皮が使われていたりと、地元の素材をビールにすることに強いこだわりがあります。
◎アメリカで出会った“みんなが楽しめるブルワリー文化”
自衛官時代の数々の記章など
店主の山下さんは、元自衛官。仕事でアメリカに滞在していた際、現地の文化に触れ、ビール造りに興味を持ったそうです。
現地のブルワリーは、お酒を楽しむ場であると同時に、子ども連れの家族も気軽に訪れる場所。子ども向けのメニューやおもちゃが用意されていることも珍しくないといいます。
そうした文化に触れた経験から、「お酒が飲めない人でも、ドライバーでも、もちろんお子さんでも、誰でも気軽に楽しめるお店にしたい!」と考え、このブルワリーを開いたのだとか。
カフェメニューやソフトドリンクなど、ノンアルコールメニューが充実しているのも、そんな想いの表れです。
◎ビールにワッフル?!意外な接点

一見すると接点がなさそうなビールとワッフルですが、コマブルでは深い関わりがあります。
ビール造りで生まれるモルトかすを鶏の飼料として活用し、その卵を使ってワッフルを作っているのです。
素材を無駄にしない取り組みのひとつで、香ばしく素朴な味わいも魅力。クラフトビールとあわせて楽しむのもおすすめです。
◎全国に1000社あると言われているクラフトビール屋さん

全国におよそ1,000社あるといわれるクラフトビールの醸造所ですが、小松市では「コマブル」が唯一の存在。石川県全体で見ても、その数は決して多くはありません。
そんな中で小松市での開業を決めた理由は、「この場所になかったから」。自衛官として各地を転々とする中で、改めて地元の良さに気づいたといいます。
アメリカで学んだビール造りを、大好きな地元・小松で形にしたい——そんな思いが、このブルワリーの原点です。
実際に、小松の人にとってクラフトビールはまだ身近な存在とは言えません。それでも「地元で作られたビールだから」と手に取る人も多く、飲んでみると「意外とおいしい」と好評なのだとか。
地元発の一杯が、新しい楽しみ方として少しずつ広がっています。
◎実際に入れてるところを見せていただきました!
- タップから丁寧に注がれるビール
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- 最後の一滴までしっかりと注がれた一杯
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- 一番テンションが上がる瞬間です…!
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グラスのサイズ展開は左からL,M,Sと3種類!気になる味の試飲にも◎
地元に根ざしたクラフトビールと古民家が織りなす、ここでしか味わえない魅力。
お酒を楽しむ方もそうでない方も、それぞれのペースで心地よい時間を過ごせる一軒です。

龍助25/ANNEX
小松市龍助町にある「龍助25」は、築90年の町家を改装した宿泊施設です。
歴史ある建物の趣を残しながら、現代の快適さを備えた空間で、当時の暮らしや人々の過ごし方にも思いを巡らせることができます。
今回は、この宿の特徴や魅力の紹介とあわせて、この地域に町家が多く残る理由や歴史的な背景についても触れていきます。
※構成の都合上、龍助25とANNEXの写真が混在しております。正しい施設の情報は公式HPにてご確認ください。
◎町家が残る背景
小松市龍助町周辺に町家が多く残っている背景には、昭和7年に起きた大火があります。この一帯は当時の火災によって一度焼失し、その後に再建築された建物が現在まで受け継がれています。
同時期に一斉に建て直されたことで、街並みには自然と統一感が生まれ、現在の景観にもつながっています。
◎築90年の町家を活かした空間
龍助25は、かつて畳やござを扱う卸問屋として使われていた町家をリノベーションした宿。丸窓や組子細工といった装飾に加え、視線を遮るものが少なく天井へと抜ける開放的な空間など、当時の“ハイカラ”を今に伝える意匠が随所に残されています。
館内には現代アートも配置されており、当時の意匠と今の感性が共存しています。
◎快適さも兼ね備えたつくり
歴史ある建物でありながら、宿として快適に過ごせるよう細やかな工夫が施されています。館内は丁寧に手入れされ、年月を感じさせながらも清潔に保たれています。
水回りは現代的で使いやすく、歴史的な空間の中に最新の設備が自然に馴染んでいます。
◎空間を通して感じる、かつての暮らし
コの字型の造りによって生まれる中庭や、低く設けられた窓、広縁といった空間には、当時の暮らしの名残が色濃く残されています。庭を眺めながら過ごす時間は、かつての生活のあり方を自然と感じさせます。
ただ泊まるだけではなく、そうした空間に身を置くことで、当時の人々の過ごし方や考え方にも触れることができます。
◎かつての暮らしを今の暮らしへ
かつて蔵として使われていた石蔵は、その構造を活かしながら浴室へと生まれ変わっています。空間の持つ役割を受け継ぎつつ、新たな用途へと再構成されています。
石蔵の趣を残しながら、水回りは現代的に整えられており、今の暮らしへとつなげられています。
◎龍助25の客室について
龍助25は1日2組限定の宿で、1階と2階、それぞれに異なる趣の客室が用意されています。
1階は1組1部屋、2階は1組で2部屋を利用するつくりとなっており、人数や過ごし方に応じた滞在が可能です。
いずれの客室も、畳や建具など和の趣を感じられる落ち着いた空間でありながら、丸窓や装飾など当時の流行を感じさせる意匠が随所に見られます。
◎団らんを楽しめる共有スペース
共有スペースは、食事や会話を楽しめる団らんの場として利用できます。本格的なキッチンも備えられており、滞在スタイルに合わせた過ごし方が可能です。
外食が中心になりがちな旅行の中でも、あえて食事を用意するなど、日常の延長のような時間を過ごすことができます。もちろん、館内には近隣の飲食店を紹介するパンフレットも用意されており、その日の気分に合わせて選ぶことができます。
◎もうひとつの空間「龍助25ANNEX」
本館の向かい側に位置する「ANNEX」は、また異なる成り立ちを持つ空間です。かつて畳を製造していた建物を改修しており、老朽化に伴い大きく手を加えながら再構成されています。本館の「活かす」改修とは対照的なアプローチです。
客室は左右に分かれ、それぞれに階段を備えた上下に広がるつくりに。洋の要素を取り入れた、よりモダンな空間となっています。
◎古民家をリノベーション、こだわった点と大変だった点
リノベーションで特に難しかったのは、「どこまで残すか」という判断だったと、オーナーの北市さんとマネージャーの中村さんは言います。古い建物ゆえに、残すか取り替えるかの見極めには常に悩まされたそうです。
実際、老朽化のためにやむを得ず手放した部分もあり、「残したかったのに」と感じる場面も。一方で、修繕よりも新しいものを用意する方がコストを抑えられるケースもある中、あえて直し、残すという選択を重ねてきました。
既存の建物をできるだけ活かした本館に対し、ANNEXは大きく手を加えて再構成された空間。その対比からも、この宿のリノベーションに対する考え方がうかがえます。
宿泊施設というと旅行のときに利用するイメージがありますが、距離に関わらず、この空間そのものを体験するという過ごし方もあります。
同じ小松に暮らしていても、日常とは異なる感覚に触れられる場所です。
その時間を、ぜひ自身の体験として味わってみてはいかがでしょうか。
龍助25/ANNEX
住所 / 龍助25:小松市龍助町25
ANNEX:小松市龍助町102番地
電話 / 070-8950-5306
営業時間 / チェックイン 15:00~(最終 20:00)
チェックアウト ~10:00
駐車場 / あり(公式HPをご確認ください)
紹介店舗マップ
- きょうを、ソフトに
- KOMATSU BREWING
- 時を愛でる旅籠 龍助25
- 龍助25 ANNEX
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